合流式下水道の改善
合流式下水道とは、一本の管きょで生活排水と雨水を一緒に流し処理する方式です。
トイレの水洗化を進めるのと同時に、大雨による浸水を防ぐことができるから、早くから下水道整備に着手した多くの都市で採用されてきた方式です。
しかしながら、合流式下水道では、一定量以上の降雨時に未処理下水の一部がそのまま河川、海などの公共用水域に放流されるため、公衆衛生・水質保全・景観上の観点から問題となりました。
合流式下水道の問題を改善するために、平成15年度に下水道法施行令が改正され、中小都市(170都市)は平成25年度、大都市(21都市)では平成35年度までに緊急改善対策の完了が義務付けられました。
具体的に以下の作業が必要になります。
現状把握
流出解析により、合流式下水道の改善対策を検討するうえで不可欠な現状把握を行います。
改善目標値の算定
年間ベースでの現況流出状況を流出解析により算定し、地域特性を考慮して以下の3つの改善目標値を算定します。
改善目標
- 汚濁負荷量の削減
- 公衆衛生上の安全確保
- きょう雑物の削減
対策方法の検討
合流式下水道の改善対策としては、貯留・浸透施設、遮集量の増強、雨水ポンプ場での対策など多岐にわたります。
3つの改善目標値を満足できる地域に適した対策を選定するとともに、流出解析により対策施設の効果の検証を行います。 緊急改善後についても必要に応じて合流式下水道の改善対策が必要です。
モニタリング調査
下水道法施行令の改正で年1回の雨天時における水質調査が義務付けられました。採水計画、採水の実施、水質分析から放流水質の算定まで、一貫したモニタリング調査が必要となります。
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