三水コンサルタント

デザインビルド

これまでの公共事業は、設計と施工分離を原則に設計はコンサルタント、工事は建設会社に発注されています。

その一方で効率的な整備による下水道普及率の促進や一括発注による経費の削減等効率的な工事発注方法として、デザインビルド方式が採用されるようになってきました。

三水コンサルタントはこれまでの関連業務実績を踏まえて、デザインビルドにより事業実施をサポート致します。

採用のメリット

公共工事の発注方式において、『デザイン・ビルド』を採用した場合のメリットとしては、以下のことが挙げられます。

  1. 設計施工の責任の所在が明確になります。
  2. 発注者の調整業務を軽減できます。
  3. 設計及び施工期間の短縮が期待できます。
  4. 設計当初から施工の専門家が携わることから、コスト縮減及び時間削減が期待できます。
  5. 受注者側の設計に関わるリスクを移転できます。
  6. 事業の早期段階で事業費を固めることができます。

DB方式が適している工事

DB方式による発注が適している工事としては、次の場合が挙げられます。

  • 施工条件が構造に大きく影響し、卓越した施工技術力を持って設計する必要がある場合
  • 施工をしながら設計を詰めていく必要がある場合
  • 設備・機械などの細部の設計については、製造する企業に委ねた方が良い場合
  • 設計リスクを事業者が予測・コントロールすることが難しく、リスク負担能力のある受注者に委ねたい場合
  • 事業者の予算に柔軟性がなく、設計から竣工までの費用をなるべく確定したい場合
  • 事業開始までに時間的余裕がなく、工期を短縮したい場合

事業者(発注者)にとっての長所・短所

  • 長所
    • 工期を短縮し、調達に係る手間を減らすことができます。
    • 事業予算の変動が少なくなります。
    • 設計と施工に関する責任を一つに負わせることができます。
  • 短所
    • どの応札者も設計確定前であるので、事業費が高くなる傾向があります。
    • 入札前に多額の費用(技術提案書作成費用等)を必要とするため、応札者が減少する傾向があります。

DB方式実施フロー

DB方式による一般的な業務の流れは、以下のとおりです。

DB方式におけるコンサルタントの役割

DB方式が導入された最大の理由は、詳細設計に建設業者のノウハウを活用することで、経済的 かつ効果的に工事を行うことです。

その際、コンサルタントは技術提案の条件書の作成、DB業者の 選定基準の作成、DB業者の選定、詳細設計、工事内容の妥当性評価、協議・設計、施工の進捗管 理等、多岐にわたって事業者のサポートを行います。

入札契約方式

我が国のデザイン・ビルド方式は、民間企業の技術力を活用して工事の品質を改善することを目 的としています。

したがって、入札では、入札者の技術的施工能力を確認すると共に、発注案件に対 する技術提案を求め、その内容を審査、評価する必要があり、価格のみで落札者を決定する従来の 価格競争入札方式は、デザイン・ビルド方式の活用には適しません。

一方、近年、積極的に活用されるようになってきた総合評価落札方式は、落札者を価格と技術力 を総合的に評価して、決定するものであり、デザイン・ビルド方式の入札に適しています。

なお、総合評価落札方式は、入札価格と技術提案による工事品質の改善効果を比較、考慮して、 発注者にとって、最も有利な入札をした者を落札者とします。

技術書類

入札者が提出する技術書類には、履行能力を示す「技術力資料」と設計と施工に関する「技術提 案」の2種類があります。

  • 技術力資料
    • 入札者の構成(単独、JV構成員)
    • 入札業者、予定担当技術者(監理技術者、主任技術者、設計管理技術者)
  • 技術提案
    • 提 案 …発注者の要求事項に基づき、入札者がオリジナル・アイデアで作成した構造形 式・形状あるいは施工方法に関する提案
      • 設計方針と施工方針
      • 革新技術の活用
      • 工程計画
      • 品質管理計画
    • 代 案 … 発注図書で参考として示された標準案を改善するための代替案
    • 自由提案 … 技術提案の対象外の項目について、入札者の発案で提出する提案

お問い合わせ

株式会社 三水コンサルタント

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